面白い小説の書き方

面白い小説の書き方について

面白いと思っている自分の作品が、まったく評価されない時にする対策

書いても書いても評価されない現実がある

これは面白い、きっと他の人も気にいるぞ! と思って、作品を書いて投稿する。

小説を書くのは結構重労働で、一時間に二千字ぐらいしか大体の人は書けない。

(この点は個人差が大きいけれど)

 

ところが、それだけ労力をかけてもまったく評価されないときがある。

ポイントが増えない、ブックマークが増えない。

そもそもアクセスすらほとんどされない。

アクセス解析のグラフを見て、あるいは小説情報のページを見て、泣きたくなった作者は結構多いんじゃないだろうか。

f:id:toraha:20170729212819j:plainこういう作品だ。

こういうのは辛い。心が折れそうになる。

 

更新しているのにどうして?

文章が悪いの? キャラが立っていないの?

それともストーリーが悪いの? 

 

固定読者がいないと、指摘すらしてもらえない。

そこで、個人的体験と見解を大いに踏まえて、少しでも評価されるための戦略を書いていきたい。

 

 

まずは見られるように工夫してみる

大前提だけれど、自分の作品が面白いと思っているときの対策。

もしかして、面白くないのかな……と不安になっている場合は、次の見出しに飛んでください。

 

作品が面白い(はずな)のだから、見て貰えさえすれば正当な評価が下されるはずだ。

ここで、ネット小説の大前提をお伝えしておきます。

中身がいくら面白い小説を書いていたとしても、タイトルとあらすじが微妙だと、読者は敬遠してしまう。

 

これは多くの書籍化作家(ならびに出版社の編集さんも)が口を揃えて言ってること。

 

タイトルとあらすじは、私もいまだに試行錯誤する難解な要素だから、絶対にこれで正解、とは言えない。

ただ、押さえるべき要素は2つ。

  1. 簡潔であること
  2. 中身を推察できること
1.簡潔であること

タイトルは別に長くなくて良い。

むしろ短いぐらいでも良い。もちろん、わざと長くして目立たせる方法もある。

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これを見て欲しい。すごいシンプルだ。

そしてひと目でどういう話かが分かる。

ちなみに私の書籍化作品は『青雲を駆ける』だ。

 

青雲ってなんだ。時代小説っぽいね。

以前編集さんにも、「タイトル変えないんですか……今のままで良いんですか?」って聞かれたことがある

ネーミングセンスが皆無なんだ。

まあ、こういう例外もあるけれど、私はその分、他の点では戦略的に立ち向かった。

 

累計ランキングを見てても、浮きまくってる。

これは代わりに大人層が中心に読者になってくれるという利点があった。

そして、実際に中身も小中学生よりもビジネスマン向けだという自覚がある。

自分の作品の特性をつかむこと、読者の年齢層に合わせることは重要だ。

 

2.中身を推察できること

あらすじとは、次の要素でできている。

「ダレ」が「なに」を「どうするか」。

極論すればこれだけでいい。

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VRMMOをカネの力で無双する

http://ncode.syosetu.com/n0553bs/

 鰤/牙先生の作品だけど、わずか一行だ。

でもタイトルと合わせると、中身が分かる。

 

読まれない人の作品を見に行くと、大体あらすじで中身を全部説明しようとしてる。

あらすじは本文を読んでもらうところだ。

中身を解説するのは本文に任せて、興味を掻き立てることに注力したほうが良い。

 

 

 

さきほどから、内容以前のことばかりを言っている。

でも、内容以前の問題で ページを離脱されている作品は意外と多い

めちゃくちゃもったいないことだと思う。

どれだけ中身に自身があっても、その中身を見てもらえなければ、勝負すらさせてもらえないことを、肝に銘じてほしい。

レイアウト設定を考えよう

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 レイアウト設定を、自分の好みで変えている作者は、今すぐ標準に戻してみよう。

ちなみに、公式にもパターンAとパターンBがあるが、パターンBは運営の罠なので、選んではいけない。

小説家になろうは、様々なレイアウトでもっとも読者の離脱率が少ない設定を探っている。(アクセス解析で過去にパターン分析していると思われる)

そのため、初期設定は非常に見やすい設定になっているのだ。

 

個人的に変えても良いと思われるのが、行間の%だ。

行間を空けると、文字に対して目が滑りにくくなる。 

私は青雲を駆けるでは色々と弄った結果、最終的に190%に落ち着いた。

 

改行と空行を入れよう

人の目は、5行+-2行ぐらいしかひと塊として読み取れないと言われている。

これをマジカルナンバー5+-2と言う。

読みやすさで言えば現在ではナンバー3+-2とも言われているので、3~5行ぐらいで一段落にする感覚をつけよう。

 

たまに、改行や空行を全然していない作品があって、文章を読む前に「うっ……」となるものがある。

紙の本では、このリスクを下げるために出版社が可能な限り、行間や字数を工夫してきた。

紙とWebの一番の違いは、紙数(スペース)に限りがない、ということだ。

だから、使える長所は使い倒し、読みやすくなるよう改行を入れたほうが良い。

 

非常に面白い実験とされた方が居るので、紹介しておく。

 

 

 

 

文章作法を学ぼう

文章作法は、色々なものがある。

例えば、

  • 行頭の一字下げ
  • ……やーーを二つで使う

などがある。

 

Webだから自由な表現でいい、という人は好きにしたら良い。

もしヒットして書籍化が来たら、文章作法は守ることになるんだから、どうせなら早めにやった方が手間も省けてよくないですか、というだけ。

それに、 勝負するなら中身であって、小さな表現の部分ではないと思っている。

 

以上、中身で勝負される以前の、注意すべきポイントについて纏めた。

次回は中身についての話に触れていきたいと思います。

 

 下記は私が文章読本系の本で、一番推薦している本です。

これから言うことは大体この本読めば載ってる。

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

 

 

また、審査員になった時の立場から評価する小説についても気付きを書いているので、参考にしてみてください。

biji.hatenablog.com